激しく突っ込むよりも、むしろ優しく引っ張る方が良い |
ヒトデのような重要部品
「スターファングルナット」
どちらかといえば縁の下系の部品。
一度取り付けてしまえば日の目を見ることもありません。
もし彼に会いたくなったなら、ステムのトップキャップを優しく開けてあげましょう。ちょっと錆び付いた彼に会えますので、そっと油を塗ってあげてください。それが男の優しさです。
普段は取り付ける機会の無い部品ですが、新規でフォークを取り付ける場合は打ち込みが必要。
コラムを適切な長さに切ったあとにコイツを優しく打ち込んであげなければいけません。
その時に必要なのがこの工具
先っぽにナットを取り付けたらあとはハンマーでぶち込むだけ。なんとも豪快な工具です。
ただ、力任せにぶち込むと、曲がって入ってしまったり、中心に打ち込めなかったりと、何かと問題があるのです。私が下手なだけ?
Parktoolもその辺を反省したのか、ガイドつきのTNS-4なんて工具を出してきました。
これならガイドがあるので曲がって打ち込まれる可能性も減るってもんです。
しかし、ただの打ち込み工具に6000円というものお高い。汎用性のある工具でもないのでなおさらです。フォーク変更の時にしか使わないしなあ。
それならいっその事、HIRAMEのマルチプレッシャーアンカーにしてしまえばナットを打ち込まなくても済みますが、自転車分をそろえると11個になってしまいます。流石にそれは無理。
※HIRAMEは再使用できますので、少ない台数の場合はこっちの方がお得なことも。
■HIRAMEのマルチプレッシャーアンカー 1500円/個
という訳で安価にスターファングルナットを打ち込む方法はないだろうかと検索。
そしてみつけたのが「引き込み」法。
そう、上から打ち込むのではなく下から引っ張るのです。打ち込む事しか考えていなかった私にとってはまさにコペルニクス的転回でした。言いすぎです。
参考リンク
自転車に乗ってどこまでも スターファングルナットの圧入(引込)
では材料を
①M6長ネジ
②M6長ナット
③M6用ワッシャ(外径30mm)
※①はコラム長により可変 今回は300mmにしてみた
以上。
強いて言うなら、クラウン下の傷防止に樹脂シートやゴム板などがあると良いかも
そしてこれをこのように組み付けます。
イメージとしてはこんな感じ
クラウン下のナットを締め付けていくと、心配された長ねじの共回りもなく、スターファングルナットがコラム内に入っていきました。もう、どんどん入っていっちゃいます。
■ここを締め付ける
頑張ると何処まででも入っていってしまうので程ほどで止めるのがよいでしょう。
■どんどん入るよ
費用300円ほど。簡単に、そしてほぼ中心に入れることが出来ました。
ただ、クラウン下の形状によってはこの方法が使えないかもしれませんのでご注意を。
■ネタ元
ヒラメ マルチプレッシャーアンカー アヘッド■hirame マルチプレッシャ...
Parktool パークツール TNS-4 スレッドレスナットセッター(Q003770)
■それとは別に、BELLメットが安い件
BELL VOLT ヘルメット
BELL VOLT マットガンメタル/チタニウム L (59-63cm) BH9-VLT-MGTL